
監修弁護士 大西 晶弁護士法人ALG&Associates 千葉法律事務所 所長 弁護士
- 問題社員
- 親
- 配偶者
会社に対して悪影響を及ぼす問題社員は俗にモンスター社員と呼ばれています。
モンスター社員にはいろいろな種類があり、中には親や配偶者を使って会社に対して色々な注文を付けてくる社員もいます。
本記事では、このような他人を使ってくるモンスター社員に対する対応を解説していきます。
目次
モンスター社員には親や配偶者が介入してくるタイプもいる
モンスター社員と一括りにしても、様々なタイプの問題を持つ社員がいます。
- 能力不足型
業務に必要な能力を持っていない社員です。
- ハラスメント型
パワハラやセクハラ等のハラスメント行為を繰り返す社員です。
- 無断欠勤型
遅刻や無断欠席を繰り返す社員です。
- 家族介入型
会社に対する不満や要望に関して社員の家族が介入してきます。
家族介入型モンスターが職場に及ぼす影響と放置するリスク
介入してくる家族の対応を行う必要が生じ、本来の業務ができなくなり、業務の効率が落ちてしまいます。家族の介入を許しているモンスター社員自身への不満が溜まり、職場のコミュニケーションが悪化します。
そしてこのような状況を放置していくと職場環境が悪化してしまいます。家族介入が有効であると思われれば、更に増長して介入の度合いが強くなる恐れもありますし、他の社員も対抗して自分の家族や友人を介入させようと動くリスクもあります。
親や配偶者が介入してくるモンスター社員への対応
家族介入型モンスター社員の対応を間違えてしまうと、効果がなく家族の介入を止められず職場環境の悪化を招いてしまいますし、むやみに厳しい対応をしても対象となる社員が不当に扱われたと会社を訴える等するリスクもあり、会社にとって悪影響を及ぼします。
そのため、正しい対応が必要です。
必ず労働者本人と話し合う
家族介入型では社員自身がどこまで問題を認識しているか分からない場合もあるので、必ず社員本人と問題点について話し合うようにしましょう。
社員自身も会社に介入しようとする家族を止められなくなっている場合もありますし、社員自身が家族を介入させて、会社に対して自分の要求を通そうとしている場合もあります。
問題行動を止めさせるには、どこに問題があるのか把握しておく必要があります。
家族に会社のルールやマナーを理解してもらう
介入してくる家族には、会社と関わりを持った経験が少なく、本来社員と会社の問題には家族が介入すべきでないということが理解できていない方もいます。
そのため、会社と社員とは雇用契約という法律関係にあること、雇用契約に関しては家族はあくまでも第三者であること、を強調し理解を求めると良いでしょう。
問題行為の記録を残しておく
将来モンスター社員を退職させることに備えて、問題行為の記録を残しておくと良いでしょう。
家族介入型では、家族から会社に対してクレームをつけてくるという問題行為が主となるでしょうから、介入してきた時間帯、長さ、クレームの内容について記録しておくことが重要です。断りを入れて録音をしておくのも有効です。
家族介入型のモンスター社員を辞めさせることは可能なのか?
家族介入型では、問題行為を行っているのが本人ではなく家族ということが特徴です。そのため、本人が問題行為を行っている場合と比べて辞めさせるハードルは高いです。
しかしながら、家族の介入を招いたことの責任はやはり、モンスター社員本人にありますので、その責任を追及できればモンスター社員を辞めさせることは可能です。
モンスター社員を解雇する際の注意点
解雇は社員を一方的に辞めさせる強力な行為ですから、モンスター社員に対する最終手段といえます。解雇は、「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合」(労働契約法16条)には無効とされてしまいます。
そのため、解雇が争われた場合に備え、家族の介入の程度が相当悪質なものであること、介入してくる家族に対して説得を試みたこと、モンスター社員自身にこのような介入を止めさせるように指導したこと、を証明できるように証拠となり得る記録を取っておくことをお勧めします。
家族介入型のモンスター社員を出さないための予防策
社員が家庭内で職場や会社に対する不満をこぼし、それが一方的に家族に伝わり、介入を招いてしまうことが考えられます。
そのため、社員の不満を会社に直接フィードバックしてもらう環境を整えることが重要です。
また、家族に対しても、会社や職場に関する情報をむやみに明かさないように、社員に対して教育することも有効です。
一度、家族の介入を招いてしまったとしても、社員本人から話を聞き、早期の対策を打ち立てることがモンスター化を防ぐためには重要です。
モンスター社員の対処法について、労働問題に強い弁護士がアドバイスいたします。
今回は、家族介入型のモンスター社員に対する対応について解説して参りました。
ここまで類型化してみても、介入してくる家族には、とても心配症なタイプや逆に話を聞かずに強引に話を進めようとするタイプなど様々なタイプがいますので、事案に即した丁寧な対応が求められます。
モンスター社員の対処法についてお困りの際は弊所までご相談下さい。労働問題に強い弁護士が事案に即したアドバイスいたします。
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保有資格医学博士・弁護士(千葉県弁護士会所属・登録番号:53982)
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